これは、働き始めてからずっと、思っていたこと。
そりゃ、私は必死に保育士試験に合格するために勉強してきた。
そして子育ての経験もある。
でも自分の子育てが正解だとは全然思ってない。
自分の保育がこれでいいのか、わからない。
明確な指標もない。
高校時代のマクドナルドバイトに始まりマニュアルのある仕事を多くしてきて、なんなら自分でマニュアルを書くことも嫌いじゃない身としては、保育の仕事のいろんな場面で判断をどう下してよいか迷うことが多く、戸惑いの連続でした。
マニュアルをください!
ダメ出しをください!
私のどこが大丈夫で、どこが間違ってるのか、教えてください!
すぐ挫けたりしないから!!
モンモンとして「私の対応で大丈夫でしたか?」とかちょいちょい先輩保育士に聞いてしまい、先生たちは困っていたかも。。申し訳ない。
保育士という資格はゲットしたものの、研修の経験もない身で仕事を始めた人たちには、ある程度こういう感覚はあるんじゃないかと思う。
もちろん、避難誘導やアレルギー児の対応とか、緊急時の対応については、マニュアルは必ず存在する。
ここで言っているのは、そこまでいかない、日々の些細なあれこれについてのマニュアル。
日々の業務の進め方、子どもとどう接するか、とか。
なにしろ保育は、マルチタスクが過ぎるのです。
そんなある日の保育中、ある先生が私の子どもへの声かけについて、
「今びーとん先生が□□君に××って言ってくれたから、彼はとても嬉しそうでしたね。
もし否定的な声かけをしていたら、彼はわかってもらえないと感じて、動けなくなっていたと思います。おかげで彼はスムーズに切り替えができましたね。」
と声をかけてくれた。
一生懸命隠したけど、実際泣きそうだった。嬉しくて。
何が正解かわからなかったけど、自分のやり方を見てくれて、評価してくれる人がいるということは、本当にありがたいこと。
私がしばらく働いていて、見えてきたもの。
今いる園にマニュアルはないけれど、個々の先生たちの中にしっかりとした保育観があり、その保育観を軸に皆動いていて、
他の先生と保育観がぶつかるときは、お互いを尊重したり、大切なときにはしっかり話し合ったりしながら、日々の保育を進めている。ということ。
個々の中にしっかりと「こんなときはこう」が存在していて、
その保育観こそが、個々の先生たちを支える、侵されざる聖域。
子どもも先生もそれぞれだから、有効なアプローチも1つじゃない。
大事なのは、個々の先生が、1つ1つの行動の理由をしっかり説明できる程度の保育観をもって子どもと関わることなのかも。
園の理念をシェアしていることが大前提になるけれど。
だから私も私なりの保育観をしっかり築き上げよう!
と、日々の保育の中で、子どもたちを観察するのと同様に、先生たちのことも観察するようになりました。
先生たちがどう動いてどう声かけをしているか、ノートにどんなコメントを書いているか、静かに観察。
ステキだと思うところはマネさせてもらったり、わからないところは本やネットやいろんなところで情報をゲットしてみたり。
それで、保育の仕事を、少し楽しいと感じられるようになってきました。
でも、じゃぁマニュアルはいらないのか?といったら、そんなことはない。やっぱりほしい!
というかそもそも、保育の現場には、
「その場を見て、流れを読んで、子どもを見て、今何をすべきか自分で考えて動けたら一人前」
という空気がある。
新しい先生がやって来るときにも、担任の先生は、
「自然とアシストしてくれて、子どもたちにもよい働きかけをしてくれて、助かりました!」
と言っていることが多い。
結局即戦力なのか?一匹オオカミたちの集まる職場なのか?
保育士として頑張りたい気持ちだけをもって働き始めた新人保育士さんには、この空気はツラいよなー。
でもみんな慣れた頃にはもうそのツラさを忘れて、というかそのツラさを乗り越えたことを自分の武勇伝にして、次の新人さんにも同じように乗り越えてこい!と言うがごとく、マニュアルなんて作らずに、自分の日々の業務に必死になるのだろうし、忙しくてそれどころじゃないのかも。
自分のやり方を確立した先生は、むしろマニュアルを嫌うし。
それはあまりよくないスパイラル。
だから私はマニュアルを作ろう。自分のために。自分みたいな新人さんのために。
もし今ここで、新人パート保育士さんへのマニュアル代わりのヒントを少しだけまとめるとしたら、、、
- 園の1日のプログラムを事前に把握しておき、時間の目途を立てておく
- その日の先生のシフトを見て、自分に求められる役割を想定しておく
- 自由遊びでは、視線を常にあちこちにやって、危険が発生する前にササっとその場に動いて事故を防げるよう努める
- 次のプログラムに入る前にはだいたい、片付け、水分補給、トイレ、などをはさむことを頭において、必要になるもの(お茶、おむつ、着替え、ビニールなど)を用意しておく
- 担任の先生が説明などしているときは、先生がこれからやろうとしていることを汲んで頭の中でシュミレーションし、必要になるもの(足りない小道具、片付けに必要になるものなど)を用意する
- その間つねに子どもたちが理解できているか、打ち込めているか、落ち着いているか、など観察。気持ちが違うところに行っている子には寄り添ったり、声がけをしたりして誘導する
- その他、1日を通して、子どもたちの顔色に目を配り、清潔で健康に過ごせているか確認。必要に応じてケアする
うーん
これって、読んだ方はどう思うのかな。
全然違う!と思う方もいるのかも。
同じような立場の人の話も色々聞いてみたいものです。